ヤクルト出前授業「おなか元気教室」

開催事例:新宿区立江戸川小学校

おなか博士になろう!


小腸の長さを体感する子どもたち。
想像以上の長さにびっくり

 新宿区立江戸川小学校で『おなか元気教室』が開催されました。この日、講師を務めたのは東京ヤクルト販売の樋口さん。「皆さん、こんにちは~!」とやさしく明るい声で語り掛けると、初めて受ける授業を心待ちにしていた子どもたちも「こんにちは~!よろしくお願いします!」と、大きな声で元気よくごあいさつができました。

 活気あふれる雰囲気のなか、早速ひとつ目のポイント「おなか博士になろう」の勉強を始めます。朝ごはんを食べてきたか質問した後、「ごはんを食べるとどうなる?」と樋口さんが問い掛けると「元気になる!」と返事をする子どもたち。人が体を動かしたり成長したりするためには、食事がとても大切な行為であることを、子どもたちに伝えました。

 この『おなか元気教室』をヤクルトに依頼してくださったのは、主任養護教諭の三谷先生。今朝、三谷先生が食べてきたという「ごはん山盛りとチーズオムレツ」をイメ-ジしながら、子どもたちはヤクルト特製の模型を使用し、食べ物の通り道にある各部分の役割を勉強していくことに。「三谷先生が今朝食べた物はどこから先生の体に入りましたか?」との問い掛けに、「口からです!」と元気よく答えてくれたのは水色の服を着た女の子。「よく噛んで飲み込んだ食べ物は食道を通ってどこへ行きますか?」との問い掛けには「胃です!」と、子どもたちは積極的に答えていきます。

 この後、さらに子どもたちの興味を引き付けたのが、小腸や大腸の長さ比べ。模型から各部分を取り出して、みんなの前で検証してみることになりました。小腸は子どもたち7人で協力して持たないといけないほどの長さで約6メ-トル。大腸はクラスで身長が一番高い男の子(133センチメートル)よりも長い約1.5メートル。この結果に子どもたちは「すごーい!知らなかった!」と驚きを隠せません。「小腸はテニスコート約一面分に相当する面積を使って栄養分を吸収。大腸は消化された食べ物から水分を吸収してうんちを作るんですよ」と、腸の働きを聞いた子どもたちはさらにびっくり。最後にみんなで小腸と大腸の長さや働きを復唱。樋口さんから「これで今日から、みんなは『おなか博士』です!」と告げられると、「はい!」と少し得意気な子どもたちの笑顔が印象的でした。

うんちから学ぶ生活リズム

 次に子どもたちは、元気なうんちをするために、どのような生活を送ればいいのか考えてみることになりました。「皆さんは、食中毒という言葉を知っていますか?食中毒は、食べ物と一緒にお腹に入った悪い菌が悪さをしておなかが痛くなることなんですよ」と説明すると、「怖~い、なりたくない」と答える子どもたち。樋口さんはこう続けます。「平成8年に病原性大腸菌O157により、約6300人の小学生が食中毒になった出来事がありました。その時、児童たちの間で『おなかが痛くなったり、血が混じったりした人』と『症状の軽かった人』がいました。『どうして児童たちの間に差があるのかな』と不思議に思った病院の先生が調べてみたところ、毎朝決まった時間にうんちをしている人の方が『症状が軽い』とわかりました」。

 毎朝排便することが大切だと気付いた子どもたちに、『おなか元気生活』のポイントを伝えます。「“朝うんち”をするためには、朝ごはんを食べて、食べ物の通り道を動かすことが大切。でも、そのためには早く起きないといけませんよね。そして、早く起きるためには・・・」と言ったところで、「早く寝る!」と子どもたち自らも発言。子どもたちの理解の早さに、樋口さんは「すばらしいですね!」と喜んでいました。

おなかには菌がすんでいる


おなか元気生活のポイントをクラスのみんなで確認する

 「自分のうんちを観察していますか?」と問い掛けると、子どもたちは「嫌だ~!」と言いながら照れ笑い。「自分のうんちを観察すると、おなかが元気かどうかわかりますよ」と話す樋口さんは、うんちの観察ポイントを「バナナうんちは黄色であんまり臭くない、コロコロカチカチうんちは黒っぽい色で臭い、泥状水状のうんちは白っぽい色で臭い」と言い、最後に「観察してから流しましょうね」と伝えました。

 うんちの成分について「10本の指のうち7本くらいが水分で、残りは食べ物のカスや腸の壁からはがれたアカのようなもの、それからなんと腸内細菌です」と説明した樋口さんは、「おなかの中には菌が約100兆個もすんでいます」と伝えます。あまりに大きい数字で想像もつかない子どもたちに理解してもらうため、菌の重さを体感してもらうと「ちょっと重い・・・」との感想が。「では、中身を見てみましょう」と樋口さんがカバンを開けようとすると、菌が出てくると思った子どもたちは「わ・・・大丈夫かな」とドキドキ。カバンから500ミリリッ卜ルのペットボトルが2本出てくると「ほっ」と安心した様子でした。

 「菌は、良い菌・悪い菌・中間の菌の大きく3つに分かれます。良い菌はビフィズス菌や乳酸菌。悪い菌の中にはウェルシュ菌やブドウ球菌などの食中毒になってしまうような菌も実はみんなのおなかの中に普段からいるんです」と説明された子どもたちは「え・・・」と困惑気味。「でも、良い菌が多いと悪い菌を抑えることができる」ことを映像で知って、子どもたちも一安心。「早寝、早起き、朝ごはん、朝うんち」の四項目を三谷先生と約束した子どもたちは、『おなか元気生活』のために頑張れる項目をそれぞれ一つ「宣言」。子どもたちの心身の健康を願いながら、和気あいあいとした雰囲気のなか『おなか元気教室』は締めくくられました。